1900年代初期の土工技術とコンクリート技術の進歩により、大規模で安価な構造体の建設が可能になりました。
それ以来、すべての大陸の熱帯や温帯で、大型の貯水池が建設されてきました。
近代技術のほかの生産物と違い、大型貯水池は、多くの開発途上国でも、単位面積あたりでは国民所得の高い諸国と同じくらい普及しています。
現在では少なくとも、10000km2のものが260併用されています。
容積では、これらの人造湖に貯水されている4000km3以上の水は、大気に含まれる水の約1/3に等しいのです。
大きな貯水池の大部分は、ロシア、カナダ、中国、インド、アメリカにあり、すべて大きな構造を持っています。
ガーナでは、ボルタ川貯水池が全国土の4%以上を堪水しています。
上記諸国と同様にほかの諸国も、数km2以下の小さな貯水池をたくさん建設しています。
たとえば日本はこの目的に国土の0.05%をあてています。
ルーマニアは1200の小さなダム計画を持っていますが、これは少なくとも国土の0.2%に相当しています。
ケニアのマチャコス地区とローデシアの大部分は、小さなダム群により灌水されています。
北米では小さな貯水池群が、家庭用水道への配水、洪水調節、水鳥生産、レクレーションとしての魚釣りなどに広く使用されており、こうした理由で、自然環境を改善するための有効な方法として広く理解されています。
アメリカ西部だけで、貯水目的の小さなダムが毎年少なくとも1000ずつ建設されています。
陸上動物が分水界を横切って移動する場合とか、電力が都市へ送電される場合とか、あるいはダムに対する政治的戦略が国の政策のバランスに影響する場合とかを除外しているわけです。
つまり、人造湖により直接影響される集団だけを含んでいます。
ここでは多くの場合に関係の深い下流への効果も除外しています。
人造湖の洪水ピークの変化は水路の堆砂を引き起こすかもしれません。
流水の安定化は下流の河岸切断を誘発するかもしれませんし、水位変動の周期性と結びついている生物の食餌や繁殖メカニズムをかく乱するかもしれません。
たとえばパラナ川下流やアマゾン盆地では、上流水源の水量増加が現存の貯水域とプレーリー景観を湿地にかえています。
このような下流への影響は、ここでは除外されています。
セイロンの古代の貯水池とか、ヨーロッパの水車用溜池や養魚池の記録が残っているように、多くの生気にわたって小さな湖沼が建設されてきましたが、表面積100km2以上の人造湖が造られた時代は1915年に始まりました。